#産後#夜間授乳#寝不足#夫婦

怒り相談

夜中に3回授乳した朝、夫に「よく眠れた」と言われました。殺意ではなく睡意ですが限界です。

夫は仕事があるから寝かせてあげようと思っていました。でも爽やかな顔で言われた瞬間、私だけ夜勤しているみたいで涙が出ました。

相談者:まいさん(29歳)/育休中。夫と生後2か月の娘。混合育児で、頼まれる前に動き、限界まで我慢してから爆発しやすい。

パフも一緒に怒ってみた

夫の「よく眠れた」は報告ではなく、今朝は事故音です。

あなたは昨夜3回起きていて、夫だけ睡眠の株主優待を受け取った状態。まず反省会より仮眠です。

まず一緒に腹を立てさせて

パフも赤ちゃん期、夜中に起きる回数を数えるほど余裕がなくなり、「夫が寝ている」ことより「私の夜勤が誰にも見えていない」ことに泣きたくなった日がありました。怒りの中には、眠い、孤独、気づいてほしい、交代してほしいが、満員電車みたいに詰まっています。

寝不足の脳で夫婦会議をすると、だいたい延焼する

幼児を育てる母親の睡眠・ストレス・養育を調べたMcQuillanらの研究では、睡眠が短く不規則な母親ほどストレスが高い傾向が示されました。[1] さらに、同じ研究チームが母親を1年間追った縦断研究では、睡眠の悪化が、その後の肯定的な関わりの減少を予測していました。[2] つまり「私の性格が悪くなった」のではなく、脳と体の電池が切れている可能性が高い。ここで「あなたはいつも」「私ばっかり」を始めると、夫は防御し、あなたの仮眠はさらに遠のきます。皮肉は三秒気持ちよく、休息を三十分遠ざけがちです。

まずは説得より睡眠です。「今は限界。30分寝るから、おむつと抱っこをお願い」と、時間と担当をそのまま渡していい。怒りは「休ませろ」という警報なので、警報の原因を先に処理しましょう。

夜勤を“善意”ではなく“勤務表”にする

少し眠れたら、「昨夜は三回起きた」「一人で夜勤している感じがつらかった」「土曜の早朝は担当してほしい」と、事実、気持ち、お願いを順番に伝えます。公平は、授乳回数を完全一致させることではありません。片方だけが壊れない配分にすることです。

たとえば、こんな分け方があります。

  • おむつ替えと授乳後の寝かしつけは夫
  • 早朝5〜8時は夫
  • 夜中の一回目だけ夫が対応
  • 翌朝は母の仮眠を最優先

「言ってくれればやる」と言われたら、次回から言わなくても始まる担当表へ変えるチャンスです。あなたが夫を起こす係まで持ったら、夜勤主任から降りられません。

今この場でやること

1認知・感情・身体・行動のうち、今いちばん強い反応を一つ確認する。
2休息を具体的な時間で確保し、その間の担当を相手へ渡す。
3落ち着いた時間に、事実→気持ち→必要な担当の順で話す。

実際に使えるひとこと

「私は夜に3回起きていて、今は身体が限界。30分寝るから、おむつと抱っこをお願い。分担は昼に落ち着いて話したい」

避けたい言い方

「いいよね、寝られる人は」。本音ではあっても、相手が弁明モードに入ると、こちらの休息がさらに遅れます。

安全メモ

強い落ち込みや不安、自分や赤ちゃんを傷つけそうな感覚がある場合は、家族・自治体・医療機関へ早めに相談してください。

アンガーコントロール専門家TIPS

怒りの前に、ストレス反応を4つに分けて見る
  • ストレス反応は、考え・感情・身体・行動の四領域に表れます。
  • 睡眠不足や痛みが強いときは、対話より先に身体の回復を優先します。
  • 対話では、まず復唱・受容・共感。解決策は『理解された』感覚ができた後に決めます。

参考にした研究・資料

参考文献を開く
  1. [1] McQuillan, M. E., Bates, J. E., Staples, A. D., & Deater-Deckard, K. (2019). “Maternal Stress, Sleep, and Parenting.” Journal of Family Psychology, 33(3), 349–359. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30762410/
  2. [2] McQuillan, M. E., Bates, J. E., Staples, A. D., & Deater-Deckard, K. (2022). “A One-year Longitudinal Study of the Stress, Sleep, and Parenting of Mothers of Toddlers.” Sleep Health, 8(1), 47–53. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8821202/

パフ的まとめ

アンガーコントロールは、夫の寝顔を見ても微笑める仙人になる方法ではありません。怒りで家庭を焼く前に、睡眠を一単位取り戻す方法です。

今朝の正解は、立派な話し合いではなく仮眠かもしれません。夫婦の未来は昼に話せる。あなたのまぶたは、いま閉じていい。