#外出準備#見えない家事#夫婦#きょうだい

怒り相談

家族で出かけるのに、準備しているのは私だけです。夫は「何時に出る?」と聞くだけ。

着替え、おむつ、飲み物、予約確認まで全部私。夫は出発直前に自分の服を着て、なぜ私が不機嫌なのかわからない顔をします。

相談者:さおりさん(38歳)/出版社・フルタイム。夫、1歳の娘、5歳の息子。外出先で困らないよう準備を多めにする。

パフも一緒に怒ってみた

家族レジャーの裏側で、一人だけツアーコンダクター兼倉庫番です。

出かける前から仕事が始まっている人と、玄関でイベントが始まる人。そりゃ温度差が出ます。

夫は玄関で開始、こちらは前日から勤務中

パフも子ども二人との外出で、“念のため”を詰め続け、バッグが小旅行どころか避難袋になったことがあります。夫が自分の財布だけ持って立っていると、家族ではなくツアー参加者に見えてくるんですよね。

見えない準備は、見えないままだと分担されない

夫婦は自分がしたことはよく覚えていますが、相手が頭の中で行った確認は見えにくい。共働きの新米親108組を妊娠後期から産後1年まで追ったNewkirkらの研究では、家事・育児の分担を公平だと感じられないことが、夫婦間の対立と結びついていました。[1] 夫が当日ベビーカーを押したとしても、前日までの管理が全部あなたなら“不公平”は消えません。

「もっと手伝って」ではなく、準備を一覧に出します。そして完成形で渡します。 「子ども二人の着替えと飲み物を、足りない物の確認からバッグへ入れるまでお願い」 “入れるだけ”ではなく、不足に気づいて補うところまで担当です。

任せたあとに全検品すると、また一人会社へ戻る

夫の選んだ服が気に入らない、飲み物が一本多い。そこで全部やり直すと、夫は“最終的には妻が直す”と学び、あなたはまた監査役へ戻ります。安全に関係しない違いは、共同運営の手数料だと思って流してよし。

忘れ物があったら、担当した人が現地で対応する。愛情は忘れ物ゼロで証明しなくていい。コンビニはだいたい、あなたの完璧主義より長時間営業しています。

今この場でやること

1外出前の仕事を、頭の中から一覧へ出す。
2夫婦で互いの負担を復唱し、見えていなかった仕事を確認する。
3成果物単位で担当し、確認とリカバリーまで含めて渡す。

実際に使えるひとこと

「明日は、子ども二人の着替えと飲み物を完成させるところまでお願い。足りない物の確認も担当に含めたい」

避けたい言い方

全部仕上げてから不機嫌になること。相手には、準備の入口も負担の中身も見えないままです。

アンガーコントロール専門家TIPS

貢献度の錯覚を、成果物単位で見える化する
  • 人は自分がしたことを多く、相手がしたことを少なく見積もりやすい傾向があります。
  • 『準備を手伝う』ではなく、完成させる物と期限を決めます。
  • 対話では相手の説明を一度復唱し、見えなかった負担を確認します。

参考にした研究・資料

参考文献を開く
  1. [1] Newkirk, K., Perry-Jenkins, M., & Sayer, A. G. (2016). “Division of Household and Childcare Labor and Relationship Conflict Among Low-Income New Parents.” Sex Roles. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28348454/

パフ的まとめ

アンガーコントロールは、玄関で夫に爆発しないための我慢ではありません。爆発の燃料になっている準備を、前夜から分けることです。

家族レジャーは、母が完成させたイベントへ家族を招待する催しではありません。次回から夫にも、スタッフパスを首から下げてもらいましょう。